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ドイツ ブレーメン中央駅前の自転車ステーション

2013年7月21日 10:08 AM

 ドイツには、ADFC(全ドイツ自転車クラブ)という国内450ヵ所以上に支部がある自転車クラブがある。ADFCの活動は、会員へのサービスとロビー活動(国や地方自治体に自転車利用環境の整備を働きかける)が2本の柱で、ドイツ国内の自転車利用環境整備のために大きな役割を果たしてきた。会員へのサービスとしては、自転車保険の運営、自転車購入やサイクリングのアドバイス、会報誌「Radwelt」の発行、自転車ツアー、セミナーの運営などを行っている。本部はブレーメンにある。

 そのブレーメン中央駅前にADFCの自転車ステーションがあるので、訪問した。

 ただし、ここはADFC本部ではなく、ブレーメン支部の運営で、支部の事務所もその中にある。自転車は地域に密着して利用されるものなので、ADFCでは、会員へのサービスは地域支部が中心になって行なっている。本部事務所は支部とは別に街中にある。

 赤煉瓦のブレーメン中央駅
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 駅舎のすぐ横に自転車ステーションがある。右側に少しだけ見えている赤煉瓦が駅舎
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 ステーションの業務はまず、駐輪場の管理。
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 駐輪場入口。
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 ステーションでは、自転車の修理もしてくれる。通勤時に朝、修理に出せば、夕方帰ってきたときには直っている。
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 自転車用品の販売もしている。
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 驚いたのがサイクリングのための資料の充実度。棚やラックにずらりと並んでいるのはドイツ全土の自転車マップ・ガイドブックだ。
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 ドイツでは自分でするスポーツで一番人気なのはサイクリング。ヨーロッパの中でもサイクリング資料の充実度はドイツがダントツで、書店でも地図のコーナーに行くと並んでいる地図のうち1、2割は自転車用だ。多くの人がサイクリングを楽しむことで、自転車用マップが売れ、さらに自転車マップが充実することでサイクリングを楽しむ人が増えていく。

執筆者

合同会社自転車ライフプロジェクト 代表 藤本芳一


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