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ロンドンのコミュニティサイクル「バークレイズ・サイクル・ハイヤー」

2013年4月28日 4:15 PM

 サイクル・スーパー・ハイウェイと並ぶロンドンの自転車政策の目玉がバークレイズ・サイクル・ハイヤーだ。
 システムとしては、2007年にスタートしコミュニティサイクルのシステムが世界で知られるきっかけになったパリのヴェリブとほぼ同様だ。
 コミュニティサイクルのシステムは、既に日本でもかなり知られているが、一応まとめておく。

サイクルハイヤーポート写真

 バークレイズ・サイクル・ハイヤーは2010年7月にスタートし、ロンドン中心部にポートが約300mおきに315箇所、自転車は5000台用意されている。
 自転車やポートのシンボルカラーは、ネーミングライツ(命名権)を購入して多くの費用を出資したイギリスの大手銀行バークレイズのイメージカラーの水色に統一されており、自転車にはバークレイズのロゴがあちらこちらに入っている。

 自転車は高めのハンドルに、幅広サドルのママチャリスタイル。むしろ日本人にとってはなじみやすいだろう。

サイクルハイヤーの自転車写真

 サイクルハイヤー借りるにはまずクレジットカードを登録する必要があり、1日もしくは1週間有効の短期パス、1年間有効の長期パスがある。長期パスは郵送での申込みが必要だが、短期パスはヴィザ、またはマスターのクレジットカードさえあればポートの機械で簡単に手続きを行うことができるので、観光客でも気軽に借りられる。
 登録料は次の通り。

パスの種類 代金
1日パス 1ポンド(約150円)
1週間パス 5ポンド(約750円)
年間 45ポンド(約6,750円)

 また、登録料とは別にレンタル料が必要で、次のようになっている。

時間 利用料金
30分まで 無料
1時間まで 1ポンド(約150円)
1時間半まで 4ポンド(約600円)
2時間まで 6ポンド(約900円)
2時間半まで 10ポンド(約1,500円)
3時間まで 15ポンド(約2,250円)
6時間まで 35ポンド(約5,250円)
24時間まで 50ポンド(約7,500円)

 30分以内にこまめに返すようにすれば、1日使っても登録料の1ポンドのみで済む。逆に数時間以上借りるのなら普通のレンタサイクルを借りた方がいいだろう。
 ポートには、料金表や利用範囲の地図などが表示されている。

サイクルハイヤーのサイン柱写真

 次回はサイクル・ハイヤーを実際に借りてみた様子を報告する。


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